今旬の「五輪関連株」とは⁈
今、盛り上がりをみせる平昌五輪だが、このようなテーマに絞って株式投資をするのもスポーツを見るだけでなく、また違った楽しみがあるのではないだろうか?
ニュースでも日本人選手の活躍が報道されているし、この盛り上がりなので、きっと出場選手が所属する企業やスポーツ用品関連の株が伸びるのでは?と思いがちですね。
と思っても、平昌五輪は既に行われており、「株を仕込む」には遅すぎるんです。
では、2020年の東京五輪はまだ先だからどうだろうか… 東京五輪の経済効果は全国で32兆円とも言われていますから…
実は、2013年9月に五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会が開かれ、東京が選ばれた時点で「東京五輪関連株の仕込み」という意味では終わっているんです。投資家によって「五輪関連株」は、東京に招致されるか、されないかという話題の最中にリストアップして、招致される日を待っているんです。招致が決まれば、そこにドーンって感じです。
例えば、スポーツメーカーのアシックス(7936)の株価は2013年9月の株価は1,692円でした。2年後の2015年8月の株価は約2倍の3,550円に! しかし、その勢いなく、現在は1,600円台をウロウロしているので、まさに「五輪株」という感じです。注目が集まった時に買われ、旬が過ぎたら売られてしまう…
同じように注目されるのが、建設、インフラ、不動産、警備会社関連の株。この中でも、ALSOK(2331)は、なんと招致が決まってから3倍に! ALSOKは今のところ、株価は五輪人気を維持できていますが、この手の株は「東京五輪関連株の仕込み」という意味ではもう終わっているという事です。むしろ、旨味を吸った投資家はもうこの時期からは株を手放し始めているんですね。
では、東京五輪に向けての「五輪関連株」はもうお終わりか?
実は、そうも言い切れない。一般的に五輪期間中の観客動員数は約1000万人とされている。これは現在の東京の人口が約1300万人である事から、オリンピックが開催されている期間は東京の人口が約2倍になるという事が考えられる。
そうすると、まだまだ、ツアーを扱う交通関連や、先ほどのALSOKのような警備会社関連会社は需要が考えられるのではないだろうか? ここに関しては、今後の東京五輪の盛り上がり次第でもあるので、しっかり平昌から東京へその熱気を伝えてもらいたい。
文責:マックス イトウ