バブルに巻き込まれないよう『歴史』を大切にする。
歴史と聞くと…
「学生時代に嫌いだった!」
という方が多いかもしれません。
1600年に関ヶ原の戦いがあって、徳川家康が勝ったとか
丸暗記してるだけで、何も面白くなかったのかもしれません。
私も歴史は好きですが、丸暗記は苦手です。
また、何年に何があったかを覚えても投資には活かせません。
投資に歴史を活かすためには、
なぜその出来事が起きて、なぜそういう結果になったのかを理解する必要があります。
これが出来ると歴史を応用して、バブルに巻き込まれることを避けることもできます。
例えば、2000年に起きたITバブルを振りかえってみましょう。
アメリカではマイクロソフト、アマゾン
日本ではソフトバンクやヤフーなど
IT株が一時的に暴騰をしましたが、バブルが崩壊をして大暴落をした事件でした。
当時、ITは『ニューエコノミー』と言われていました。
IT化が進み「調達・生産・在庫・販売」が最適化されて、景気循環が消滅する。
つまり、ITを使った新しい経済には、不景気がないと言われたのです。
また、
『インターネットの世界は無限に広がり、どんどん大きくなる!』
『ITは無限に進化を続けるビジネスだ!』と言われていました。
不景気がなくなるかはわかりませんが、現在はIT化で経済活動が活性化していますね。
そして、現在でもインターネットの世界は広がり続けており、今後も大きくなっていくのは間違いないと思います。
ITバブルの時に言っていることは、おおむね正しかったと思います。
でも、バブルの時にみんなが間違えるのは
『今回だけは特別だ!これはバブルではない‼』です。
バブルが起きた時に必ず言われる『今回は特別』神話ですね。
この神話などに基づいて、ITバブルの時に赤字のIT企業の株価が何十倍にも上がりました。
そして、覚えておいて頂きたいのが、
『今回は特別』神話が続いたことは、歴史上一度たりともないということです。
ITバブルの崩壊に大きな原因はありませんが、
あえていうと、アメリカが景気抑制政策を進めていたので、どこかのタイミングで株式市場から資金が引いていく可能性はありました。
2000年春過ぎから、IT株は下落を初めて株価が10分の1以下になるどころか、上場廃止となり紙ペラになってしまう株もたくさん出ました。
この歴史から私たちは何を学ぶべきでしょうか?
最近のビットコインなどの仮想通貨バブルにも通じるものがありますね。
1つ答えを言うなら、1年で本当に10倍100倍になる『価値』があるかですね。
本当の『価値』をどうやって見分けるからは、別の機会でお話をします。
まとめはこうしておきましょう。
「人間の仕事の諸分野のうちでも金融の世界くらい歴史というものが無視されるものはない」出典:バブルの物語、著者:ガルブレイス
投資をされる方ほど、歴史を大切にしたいものですね。
文責:中島隆