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株で成功する方法!復活を遂げた企業の背景を探る!

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業績低迷のマクドナルド、実は鶏肉問題の前から低迷していた!

 

マクドナルドの業績低迷の原因は、消費期限切れ鶏肉使用問題と思われがちだが、実はその問題の発生以前から業績が悪化していたのはご存知だろうか?

 

前CEOの経営不振により2012年以降業績は悪化していたのです。

 

経営陣は「このままではマズイ」ということとなり、2013年8月に現職のサラ・カサノバ氏をCEOに就任させ業績回復をはかります。

 

しかしながら、そこに追い打ちをかけたのが、2014年7月に発生した消費期限切れ鶏肉使用問題で、これはチキンナゲットに用いられる中国産鶏肉に賞味期限切れの疑いがあるという問題でした。

 

さらに、2015年には異物混入のトラブルが発生させ、これらの問題により、消費者のマクドナルド離れが加速していったのです。

 

日本マクドナルド株式会社HPの財務指標サマリーより

 

マクドナルド復活は「顧客の声の活用」

 

マクドナルドの主要顧客層であるファミリー層、食の安全をアピールするには母親に訴求することが大事だと考えたカサノバ社長はママズ・アイ・プロジェクトを始動し、社長自ら全国の母親クルーや母親顧客との座談会「タウンミーティング with ママ」を行い、母親目線の意見を聞きいてきました。

 

この座談会を行うだけではなく、母親を招いて店舗の抜き打ち調査や工場見学を行い、マクドナルドの食の安全性へのこだわりを訴えていったのです。

 

見学の様子は写真や動画に収められ、母親のコメントとともに全部で10のレポートとしてマクドナルドの公式サイトに載っています。

 

母親らの声は実際に店舗改善に活かされ、キッチンの洗い場を広くしたり改革をはかりました。

 

食の安全性に最も敏感であろう母親を安心、納得させることで、マクドナルドに対する不信感を効果的に取り除くことができたと言えるでしょう。

 

実はこれ以外にも「KODO」という顧客のアンケートアプリを導入したり、顧客満足度をSNSを使ってあげる工夫など「威信回復」を目指して色々な取り組みをしてきた結果、いまのV字回復に至ってきたのだと思います。

 

他にも沢山の工夫を取り入れた結果マクドナルドの2017年12月期通期の純利益は過去最高の240億円となり、今後も順調に業績が推移する模様です。

 

これまでは既存店の改装に注力し新規出店を抑えていましたが、来期は新規出店を拡大し10年ぶりに全体の店舗数が増える見通しで、マクドナルドの攻めの姿勢が伺えますね。

 

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